ベートーヴェン 1
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最終更新日:2020/09/26
こぼれ話
今年2020年は「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827)」の生誕250年の記念の年です。
巨人ベートーヴェンは「聴き手、音楽家ともに惹きつけてやまないナンバーワンのクラシック作曲家」と言われています。ボストンシンフォニーホールの壁面は偉大な作曲家の肖像画を飾ることになっているそうですが、私が見たのは「ベートーヴェン」だけでした。
それまでの作曲家たちは「いろいろなところに隠されている神から与えられた宝をいかに発見するか」ということをしていました。
たくさん発見できた人が天才…モーツァルトやシューベルトのような人です。
それに対してベートーベンは「神からいかに自立するか」ということを考えたのではないでしょうか。
ぜんぶ自己責任でする…神は尊敬していても頼らない。
貴族は尊ばないけれど、パトロンとして頼る。
ベートーヴェンは「作曲とは何か」という問題意識に直面した初めてのアーティスト・・・作曲家らしい作曲家第一号です。
自己責任としてオリジナリティを大事にして「作品に署名を入れる」ことにこだわりました。
作曲家が「職人」ならば、質が良ければ誰の手が入ってもあまり問題ではありません。モーツァルトは後期になると職人とアーティストの境目を超えていこうとしました。ベートーヴェンは初期から超えていました。ハイドンは職人とアーティストの中間の作曲家と言えましょう。
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